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RICOH GR Digital HDRI(12pic) たまにはまじめな写真でも(笑) 妹夫婦が広島から遊びに来たので東京タワーに行ってきました。 「トラックバック企画『スナップ』に参加」 一見普通の風景写真に見えるかもしれませんが、GRDでは絶対撮る事のできない写真です。 この写真は12枚段階露出しCS3でハイダイナミックレンジイメージに変換して生成しました。 滑らかな諧調表現と広いダイナミクスレンジは高価なハイエンドカメラやネガフィルムで撮った写真のようです。 こちらはその中の一枚を上の写真に近く見えるようLightRoomで現像したものです。 こちらははオリジナルの写真です。 実際は太陽の露出にあわせると街並みは真っ黒につぶれてしまいますが、現像で無理やり浮き上がらせています。 レンジが狭いためコントラストが高くなるのは仕方ないですが、ハイライト部分や暗部の色がジャンプしてしまっています。 このチープな表現がコンパクトデジタルカメラ特有の絵だといえます。 これはこれで面白いのですが、いわゆる安い絵と言わざるを得ない感じで、フィルムプリントをずっとやってきた人には耐えられないところでしょうね。 また、HDRIと通常の撮影を等倍で見比べると更に差が出ます。 左が通常、右がHDRIです。 一目瞭然、同じカメラで撮影したのにHDRIはノイズの少なさと滑らかさ、更には解像感まで圧倒的で、プリントすると更に差がよくわかります。 太陽の光源が強すぎ、レンジが受け止められないので通常の撮影では黄色くフリンジ状にトーンジャンプしています。 ハイエンドカメラとはこういった差があり、コンパクトデジタルカメラの絵がなぜ駄目なのか比べるとよくわかると思います。 逆に考えると、コンパクトカメラを使っても現在の画像処理技術で数百万円のハイエンドデジタルカメラやフィルムの諧調性を得ることができるんです。 実はこのHDRI写真は手持ちで適当にブラケティング撮影しています。 動く人物などは厳しいですが、風景写真なら問題なく応用できます。 HDRI写真を作るのは非常に簡単です。 PhotoShopCS3を使い、ブリッジで使用する写真を選択し、ツール>Photoshop>HDRの統合を選択します。 あとはずれた画像も自動的に修正し、カメラの露出情報を元にHDR写真が生成されるので、CS3からは異常に便利になりました。 32bitの非常に広い諧調を持ったデータが生成されますが、そのままではぬるい絵になってしまいます。 32bitデータでは露出、ガンマなどをある程度調整し、16bitにコンバートして更に必要なトーンカーブ調整をして整える必要はあります。 ですが、コンパクトカメラでも非常に高画質を得ることができるこの撮影方法は、そのうちカメラ本体でできるようになると思われます。 GRDがいかにハイエンドコンパクトだ、と言っても所詮はコンパクトデジタルカメラです。 このカメラは他の一眼カメラに比べてノイズがどうの、色がどうの、なんて語るレベルでは正直ないと思います。 また、写真においてGRDから生成された事実なんてまったく重要なことではありません。 使いやすさ、撮りやすさがやはりカメラボディの魅力と重要度の高さなんでしょうね。 多分数年後には、あー昔のコンデジってこんな絵だったよなぁ~なんて言われるのかな。。
by blackeyes_photo
| 2007-11-25 14:39
| GRデジタル
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